【米国株】歴史は繰り返すか、長期投資で大切なこと | 岡元兵八郎の米国株マスターへの道 | マネクリ マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア

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>>7月の米雇用統計(2025年8月1日発表)が市場に与えた衝撃―S&P500に訪れた心理転換の瞬間

8月は米株市場にとって「やや軟調になりやすい季節」

まるでデジャブのような、ちょうど1年前の出来事

さて、皆さんは、ちょうど1年前の2024年8月2日、発表された米雇用統計が市場の予想を大きく下回り、株式市場が大きく反応したことを覚えていますか?このとき、非農業部門の雇用者数は、予想されていた17万5千人前後に対して、実際は11万4千人にとどまりました。さらに、失業率は4.3%に上昇し、これは2021年以来の高水準でした。労働市場の勢いが鈍ってきていることが明確に示されたわけです。

こうした数字を受けて、S&P500は2024年8月2日だけで1.8%下落。売りはさらに続き、わずか2営業日で4.8%もの調整となり、マーケット全体が一時的に「リスクを避けたい」というムードに包まれました。ところが、流れはすぐに変わります。週明けの8月5日(月)には下げ止まり、そこから株価は力強く回復を始めました。その背景には、「FRB(米連邦準備制度理事会)が近いうちに利下げに動くのではないか」という期待が一気に高まったことがありました。

マーケットは短期的な悪材料を消化し、上昇トレンドに回帰

そのようななか、S&P500は2024年8月5日の安値(5,186.33)から一気に上昇しました。そして、2024年9月17~18日に開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%の利下げが決まり、政策金利は4.75~5.00%に引き下げられました。8月5日からわずか32営業日後の9月19日にはS&P500は5,713.64ポイントと、史上最高値を更新しました。

なお、2024年7月16日に記録していたS&P500の直近高値(5,667.20)から、8月の調整局面での安値(5,186.33)までは、約8.5%の下げ幅。数字だけ見ると急な調整に見えるかもしれませんが、その後の回復がとても早く、マーケットは短期的な悪材料をうまく消化して再び上昇トレンドに戻っていったのです。

S&P500は1928年以降の長い統計のなかで、年に平均3回は5%程度の調整、1回は10%を超える調整を経験しています。また、8月は米株市場にとって「やや軟調になりやすい季節」という傾向もあり、ある程度の値動きは想定の範囲内とも言えるでしょう。

長期投資で大切なこと

今年2025年も、トランプ米大統領が提案する「追加関税」という読みにくい材料が進行中で、市場の先行きがさらに読みづらくなっています。ただ、ちょうど1年前も、トランプ氏の再登板の可能性や政策面の不透明感がありました。そう考えると、いまの状況もあのときと似ているのかもしれません。

大切なのは、短期的な値動きに一喜一憂することなく、長期的な視野で落ち着いて対応する姿勢です。市場には山も谷もありますが、歴史が示す通り、冷静に構えていた投資家こそが成果を手にしていることを忘れてはいけません。

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